スウェーデン(2007/5/27-6/3)

★スウェーデンの福祉政策
 税金は、高いが見返りがあるから国民は払う。税金の用途は、福祉・医療・公共交通機関・行事などである。病気で休職したり、失業した時に給料の80%支給される。

★児童福祉
 第一次・第二次世界大戦を通じて中立を守り、戦後は北欧随一の富裕国に成長したため、働く人が足りなくなり、女性も職をもつようになった。そのため、保育園が必要になってきた。はじめは、親のためだったが子どものための保育園になってきた。
 出生率が落ちたため、政府は子育てサポートをし、女性も男性も仕事と家事を両立できるような制度を整えた。
 出産・育児休暇の権利。18ヶ月休暇をとることができる。(両親で分けることも可能。子どもが8歳になるまでの間ならいつでもよい。)そのうちの13ヶ月は、育児手当として給料の80%を支給。元の職場に復帰でき、定額で利用できる保育施設や課外活動施設を提供してもらえる。
 1歳~6歳 保育園  6歳~7歳 就学準備  0級(小学校に隣接) 看護師など夜間の仕事の時は、保育士(資格はなくてもよい。)が、家に来て保育してくれる。市が給料を払う。

★スウェーデンの環境政策
・オーガニックの食材やエコラベル商品
  エコラベルとは、消費者への製品の環境情報(環境負荷の少ない製品)を伝達する表示です。
・リサイクル・・・スーパーマーケットの入口近くには、アルミ缶・ガラスびん・ペットボトルなどのための回収機が設置されている。回収機に投入すると容器代が印字されたレシートが発行される。そのレシートは換金することも買い物券として利用することもできる。
  ペットボトルの下の方には ロが表示してあり、ロの数で何回リサイクルされたかわかる。
・公共交通機関を利用することより、大気汚染や渋滞をなくしたり、バスはエタノール燃料で走る。
・下水は、地域暖房・冷房に利用し、きれいな水になって海へ流す。

★保育園視察
・一人ひとり『個』の意志が大切にされる。成人になると親元を離れ自立。そのため、幼い頃から自分で状況判断して問題を解決する能力を養っている。
・定員と保育士の数
     5~6クラス 70~80人の園児数
     1クラス 1歳~3歳 14人   保育士 3人
          3歳~5歳 18人   保育士 2.75人
・  父兄が国を選択する。園が特徴を出して園児を確保する。環境対策に取り組んでいる。

◇ムッレボーイ園(野外教育)
 自然を傷つけない。他人に迷惑をかけない。という責任を自然の中で遊びながら学び、幼児期から自然保護の観念を形成。
 登園したら、戸外あそびをする。―15℃以下でなければ、毎日ブルーベリー山に探索しながら登り、おやつを食べたり、遊んだりする。(天候、気温に合わせた服装をする。)
園へ帰ったら、好きな場所で遊ぶ。(いくつも小さい部屋がある。プレィルーム、製作、食事、午睡など)
給食は保育士が交代で作る。

◇グリーンフラック認定保育園
 環境問題に取りくみ、環境教育普及の一環。
毎日の活動に何らかの形で取り入れる。保育士は環境の勉強をしている。
 排泄が自立している3歳以上~6歳の子が街にある保育園からバスに乗ってForskola Stora Skugganに9時30分~16時30分まで過ごす。
だんご虫・かたつむりの飼育。農園を貸りて野菜・花などを育て自然の循環を知る。ルーペを使って花の観察をし、いろいろな方法で表現する。木工。4H農業活動を体験。
 5つのテーマの中から1つを選び、1年間取りくむ。
だんご虫の家・ミミズのコンポスト・緑の部屋・農園をする・ゴミの分別

◇公立 Forsklan Filosofen保育園
 1歳~5歳児までの児童が基本的な知識を養うことを目的とした保育園。
 テーマを決めて保育をする。テーマ『算数の概念について』いろいろな模様、迷路など(子どもたちを観察してテーマをみつける。)
月曜日→会議
火・水・木曜日→テーマに沿った活動
金曜日→指導を受ける。(保育士を指導する教員がいる。)
部屋にはたくさんの絵や造形などが飾ってある。(自然物やいろいろな素材を使って造形。デザイン画、モビール、アイロンビーズなど)

研修を終えて
 初めての海外研修で 不安でしたが スウェーデンのすばらしい景色と治安の良さで楽しくすごすことができました。
スウェーデンは、子どものことを考えていろいろな児童福祉の政策が考えられているので、子どもたちは幸せだと感じた。
日本もこのような政策があれば働く親たちも安心して子育てができ、子どもの心も安定してくると思う。環境に対してもいろいろな取りくみが行われている。私自身も もっと環境問題に関心を持ち、実行に移すことが大切だと感じた。
 3つの保育園を訪問させてもらい、まず はじめに自然のなかで時間におわれることなく のびのびと友だちとふれ合い自分で考えて遊んでいるので とても良いと感じた。ただ、遊んでいるのではなく、そのなかで 身体能力の発達、想像力、コミュニケーション能力など学んでいる。日本は、自然のなかで自由に遊ぶ場所でなくなってきているし、戸外で遊ぶことが危険(不審者など)になってきた。残念なことがある。ムッレボーイ園では、子ども達と山へ行き、ふれ合う時間があってよかった。言葉は通じなくても コミュニケーションがとれた。国は違っても子どもはかわらないし、とてもかわいい。グリーンフラッグ認定保育園では、環境について小さい時から学んでいるからか自然と身についているのだと感じた。園にも畑があり、同じようにだんご虫、かたつむりもいる。
自然の循環が感じられるような保育をしていきたい。
 公立の園は、テーマが難しく感じられたが、デザイン画や造形など色彩がきれいでとても勉強になった。
 スウェーデンは、人にも自然にもやさしく一人ひとりが未来を考えて生きているような気がした。ガイドをしてくださった高見さんもとても親切でわかりやすく説明してくださったのでより充実していた。たくさんの人との出会い、いろいろな場所へ行き、貴重な体験ができたことにとても感謝しております。一緒に行って下さった先生方、お世話になり ありがとうございました。

(研修報告書より抜粋)
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